WindowsキーボードでMacの日本語入力がスムーズにできないです
MacでWindowsの日本語入力に近づける方法を説明します
1台のキーボードでMacとWindowsを使いたい
WindowsとMacを両方使っていたり、WindowsからMacに買い替えた場合、Windows用のキーボードでMacを使いたいケースがあると思います。
この記事では、Windows用キーボードでMacを快適に使用するための設定を説明します。
WindowsとMacではキーボード配列が違う
WindowsとMacではキーボード配列が異なります。
また、同じ操作でも使うキーが違う場合が多いので、WindowsキーボードだとMacが使いにくいです。
日本語変換時の操作が特に使いにくい
WindowsキーボードをMacで使うときに、特に使いにくいのが日本語入力の切り替えです。
- Macでは変換候補から入力を確定するのに
Enter
を2回押す必要がある - Windowsでは
半角/全角
キーまたはCapsLock
で入力切り替え - Macでは
英数
とかな
キーで入力切り替え(JISキーボードだとCtrl
+スペース
)
この記事では、MacでもWindowsと同じような日本語入力ができるように設定する方法を説明します。
Macの日本語入力をWindowsに近づける
Macの日本語入力をWindowsに近づけるには、以下の方法があります。
- Macのシステム環境設定でキーボードの設定を変更する
- 無料ソフトKarabiner-Elementsでキーの割り当てを変更する
CapsLockキーで日本語入力を切り替える
MacでもCapsLock
キーで、日本語入力が切り替わるように設定します。
画面左上隅のAppleのアイコンをクリックしてシステム環境設定
を開きます。
システム環境設定の画面左側のメニューでキーボードを選択します。
入力ソースの編集...
をクリックします。
画面左上のすべての入力ソース
を選択します。
Caps LockキーでABC入力モードと切り替えるをONにします。
これでMacでもCapsLock
キーで日本語入力と英語入力を切り替えられます。
変換候補から確定する時のキー操作をWindowsと同じにする
Macの日本語入力の確定はEnterを2回押す必要がある
Macでは日本語変換候補から確定して入力する時にEnter
を2回押す必要があります。
変換候補のリストが出ている状態でEnter
を押します。
変換候補が選択されるだけで確定はせず、下線が表示された入力状態のままです。
Enterを1回押せば確定される設定に変える
上と同じようにシステム環境設定のキーボードを開いて入力ソースの編集...
をクリックします。
画面の左側で日本語 - ローマ字入力
を選択してWindows風のキー操作をONにします。
これでEnter
1回で確定されるようになります。
MacでもWindowsの半角/全角
キーで日本語入力が切り替わるように設定します。
この記事では、フリーソフトのKarabiner-Elementsを使って設定します。
Karabiner-Elementsとは
Karabiner-Elementsは、キーボードのキーの割り当てを変更できるフリーソフトです。
さまざまな設定ができて、好みのキーボード操作に合わせることができます。
Karabinar-Elementsのインストール
Karabinar-Elementsのサイトにアクセスします。
トップページの Downloadボタンをクリックします。
Karabiner-Elementsの最新バージョンだと対応していないMacOSで使用する場合は Downloadボタンの右の
ダウンロードしたファイルをダブルクリックして開きます。
パッケージファイルが表示されるので、ダブルクリックしてインストーラーを起動します。
インストーラーの画面が表示されるので 続けるをクリックします。
続けて インストールをクリックします。
インストール先のディスクの選択画面が表示された場合は、選択して 続けるをクリックします。
Macのユーザーパスワードの入力を求められるので、入力して ソフトウェアをインストールをクリックします。
インストールが完了するので 閉じるをクリックします。
インストーラーが不要であれば ゴミ箱に入れるをクリックします。
インストールが完了すると画面右上にメッセージが表示されるのでクリックします。
システム環境設定が開くのでバッググラウンドでの実行を許可に追加されたKarabiner-Elementsの項目をONにします。
Karabiner-Elementsのセキュリティ設定
インストール後Karabiner-Elementsを起動すると、入力監視と機能拡張の許可が求められるので、それぞれ設定します。
機能拡張の許可
初めてKarabiner-Elementsを起動すると、機能拡張がブロックされたというメッセージが表示されるので “システム環境設定”を開くをクリックします。
システム環境設定のプライバシーとセキュリティが開いて...ブロックされました。
と表示されている箇所の許可
をクリックします。
Macのユーザーパスワードを求められるので入力して 設定を変更をクリックします。
次に、Karabiner-Elements Settingsのをクリックします。 Open Privacy & Security System Settings...
システム環境設定が開くのでkarabiner_observerのチェックをONにして入力監視を許可します。
パスワードの入力が求められるので入力して 設定を保存をクリックします。
karabiner_grabberのセキュリティ設定の確認メッセージが開くのでシステム設定を開く
をクリックします。
システム環境設定が開くのでkarabiner_grabberのチェックもONにして入力監視を許可します。
再度パスワードの入力が求められるので入力して 設定を保存をクリックします。
karabiner_observerとkarabiner_grabberの両方をONなれば設定完了です。
この時点で、キーボード選択アシスタントが表示された場合は、案内に沿ってキーボードを設定します。
キーの割当を設定する
画面右上のKarabiner-ElementsのアイコンをクリックしてPreferences..
を選択します。
Preferences画面が開くのでComplex modifications
を選択してAdd rule
をクリックします。
Import more rules the Internet (open a web browser)
をクリックします。
ブラウザが開いて追加できる設定のリストが表示されます。
画面上部の検索欄にjapanese
と入力して検索します。
検索結果からFor Japanese (日本語環境向けの設定)
の Importをクリックします。
Karabiner-Elementsで開くをクリックします。
設定の内容が表示されるのでImport
をクリックします。
英数・かなキーをtoggle方式にするのEnable
をクリックします。
次に、Simple modifications
を選択してAdd item
をクリックします。
行が追加されるのでFrom key
のリストをクリックします。
grave_accept_andtilde(')
を選択します。
続けてTo key
のリストをクリックします。
英数キー
を選択します。
以上で設定は完了です。
これで、Macでも半角/全角
キーで日本語入力が切り替わります。