ConoHaのサービスについて知りたいです
『ConoHa WING』と『ConoHa VPS』の違いについて説明します
ConoHaについて
『ConoHa』は、国内企業のGMOインターネットグループ社が提供しているホスティングサービスです。
WEB表示速度『国内最速』を謳ったレンタルサーバー『ConoHa WING』や初期費用無料のVPSサービス『ConoHa VPS
- ConoHa WINGとConoHa VPSの違いやそれぞれのサービスの特徴など
ConoHa WINGとConoHa VPSの違い
WEBサイトの運用にConoHaのサービスを利用する時に、ConoHa WINGとConoHa VPSのどちらを利用するか迷うと思います。
2つのサービスの大きな違いは以下になります。
- ConoHa WINGはレンタルサーバー
- ConoHa VPSはVPS
- レンタルサーバーの特徴
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レンタルサーバーには以下のような特徴があります。
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- サーバーのリソースを複数のユーザーで共用して使用する
- root(システム管理者)権限を持たないのでシステム設定の変更やソフトのインストールが制限される
- サーバーの運用はサービス提供業者が行う
- サーバーのリソースをシェアするため他のユーザーの影響を受ける
- VPSサービスの特徴
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VPSには以下のような特徴があります。
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- サーバーを複数のユーザーで共用して、サーバー内に各ユーザー専用の仮想サーバーを作成する
- インストールするOSも選択できるサービスが多い
- 自分の仮想サーバーのroot権限を持つため、システム設定やソフトのインストールが比較的自由に行える
- 自分の仮想サーバーの運用全般を自身で行う必要がある
ConoHa WINGの特徴
レンタルサーバーサービスであるConoHa WINGには以下の特徴があります。
料金プラン
独自ドメインとセットのConoHa WINGパックがある
ConoHa WINGには、レンタルサーバーと独自ドメインがセットで簡単にWEBサイトを作ることができるWINGパックという料金プランがあります。
独自ドメイン(最大2個)が料金に含まれている
ConoHa WINGパックは選択して取得できる独自ドメイン2個が料金に含まれています。
独自ドメインとSSL設定済みのWordPressを自動作成できる
WordPressかんたんセットアップによって「無料独自ドメイン」「WordPress」「WordPressテーマ」「SSL」が設定されたサーバーを自動作成することができます。
3ヶ月以上からの契約で料金は申込時に一括払い
ConoHa WINGパックには、3ヶ月〜36ヶ月間の契約プランがあり期間が長いほど月当たりの料金は安くなります。
料金は契約申込時に一括で支払う必要があります。
サーバーのスペックは3種類
ConoHa WINGパックのサーバーのスペックには3種類あります。
個人サイトはもちろん、相当アクセス数が見込めるサイトでない限りは、一番安い『ベーシック』でも十分だと思います。
時間課金の料金プランもある
ConoHa WINGには稼働時間による従量料金プランもあります。
一時的なテスト環境がほしい場合などでは、こちらのプランでサーバーを作成することで料金を抑えることができます。
サーバー管理
サーバーの管理は主にConoHaの管理画面で行う
ConoHa WINGでのWEBサーバーの管理操作は、主にConoHaの管理画面から行います。
ConoHa WINGでも管理画面でSSHアカウントを作成することで、サーバーにSSHで接続することができます。
設定ファイルの内容を変更したい場合に、毎回FTPでアップロードするのではなく、SSHで接続してファイルを直接編集することもできます。
root権限は持っていません
SSHで接続しても、他のレンタルサーバーのサービスと同様にroot権限は持っていないため、アプリケーションを自由にインストールしたり、システムの設定を変更したりはできません。
無料お試し期間がない
ConoHa WINGには無料お試し期間はありません。
とりあえず試してみたい場合、時間課金の料金プランを利用して金額を抑えることはできますが、WINGパックの機能は試せません。
ConoHa VPSはVPSサービス
料金プラン
VPS割引きっぷを購入する
ConoHa VPSでは、3ヶ月〜36ヶ月間の期間が定められたVPS割引きっぷを購入して、それを作成したサーバーに割り当てることでサーバーを使用します。
VPS割引きっぷ SSLセット
有料のSSL証明書サービスであるアルファSSLがセットになっています。
VPS割引 シンプルセット
VPSサーバーだけのシンプルなプランでSSLセットの半額程度の料金です。
無料お試し期間がない
ConoHa VPSにも無料お試し期間はありません。
少し試したい場合は、通常料金の時間課金でのプランにすることで料金を抑えられますが、SSLセットの機能を試すことはできません。
サーバー管理
サーバー作成時にOSやインストールするアプリケーションを選択できる
サーバー作成時に、サーバーのOSを選択することができます。
続けて、インストールするアプリケーションも選択することができます。
世界最速級WordPressのKUSANAGIテンプレートが利用できる
『世界最速級WordPress』をうたっているWordPressの実行環境『KUSANAGI』のイメージが用意されています。
サーバー操作はSSH接続で行う
VPSサービスなので、SSHでサーバーに接続してターミナル画面でコマンドを入力して、システム設定やアプリケーションのインストールを行います。
rootで接続できる
作成したVPSサーバーのroot(システム管理者)が利用できるので、アプリケーションのインストールやOSレベルの設定変更などほとんどの操作を行うことができます。
どちらのサービスを選ぶのがよいか
ConoHa WINGとConoHa VPSの内容をまとめました。
ConoHa WING WINGパック | ConoHa VPS VPS割引きっぷ シンプル | |
---|---|---|
最低支払い料金 | 3,993 円 ベーシック 3ヶ月 | 460円 512MB 1ヶ月 |
最低月額料金 | 687 円/月 ベーシック 36ヶ月 | 296円/月 512MB 36ヶ月 |
無料お試し期間 | ||
運用の難易度 | 管理画面 | コマンドで操作 |
設定の自由度 | root権限無し | root権限有り |
独自ドメイン | 料金に含まれる | 別途取得が必要 |
ConoHa WING | ConoHa VPS |
WordPressなどのWEBサイト運用であればConoHa WINGがおすすめ
ConoHa WINGは、サーバーを利用する目的が
- WordPressのWEBサイトを運用した
- 自分のWEBサイトを作成したい
など、自分のWEBサイトの持ちたい、という場合におすすめのサービスです。
- WEBサイトの運用に特化したサービスのためサーバー管理が簡単に行える
- 独自ドメインがセットになっていて長期契約だと料金が抑えられる
といったメリットがあるので、独自ドメインも必要で長期間運用する予定の場合には、特におすすめです。
また、サーバーの運用や設定なんて何をすればよいか分からない、いう場合にもおすすめです。
WEBアプリの運用がしたいのであればConoHa VPS
サーバーを利用する目的が
- 自作のWEBアプリを公開したい
- 有名なアプリケーションを利用したWEBサービスを運用したい
- さまざまなアプリケーションや開発ツールなどを試したい
などの場合は、以下のメリットがあるConoHa VPSの利用がおすすめです。
- OSやアプリケーションを選択してサーバーを簡単に何度でも作成することができる
- root権限を持ち、サーバーのさまざまな操作を行うことができる